2010年9月11日土曜日

USB メモリから LaVie LC65H に Ubuntu をインストール

私は工人舎 SC を買って以来、使わずに余らせていたノート PC があった。そこで、そのマシンには Ubuntu を入れて活用しよう! と言うことで、インストールしてみました。

LC65H

用いたマシンとその現時点のスペック

  • 機種: NEC LaVie LC65H/DS12
  • CPU: Celeron 650 MHz
  • RAM: 320 MB
  • HDD: 30 GB

右の写真の PC が今回用いたもの。最近の OS を動かすには HDD はともかくメモリが少なめかな、と言うところです。

OS のダウンロードとインストール

今回用いた OS とバージョンは Ubuntu 10.04 LTS Desktop 日本語 Remix CD (i386)。いつもならば CD-R に焼いたものを用いていたのですが、今回は USB フラッシュメモリに書き込み、そこから起動しました。(ちなみにこの機種は BIOS による USB メモリからの起動には対応していない。そのため、ちょっとした細工が必要になる (後述))

1. まず、Ubuntu の Web サイトから日本語 Remix CD のイメージをダウンロードしてくる
(このファイルは USB メモリに書きこむことになるが、CD 用のイメージで構わない)

2. UNetbootin を用いて ISO イメージを USB メモリに書き込む

UNetbootin の Web サイトにアクセスし、ページ上部の [Download (for Windows)] (Windows ユーザーの場合) と書かれたところをクリックすればダウンロードが始まる (2010/09 現在)。
こちらで用いた UNetbootin は unetbootin-windows-471.exe のファイル名。

USB メモリを差し込み、ダウンロードしたファイルを実行すると左のような画面が現れる。
ここで Diskimage を選択し、その横に、今回ダウンロードした ISO イメージを選択する。
ウィンドウ下部の Type は「USB ドライブ」、Drive は差し込んだ USB メモリのドライブレターを選択し、[OK] を押せば書き込みが始まる。

3. Plop Boot Manager をダウンロードし、フロッピーか CD に書き込む

ダウンロードページの上部に安定版が置いてあるからそれを用いる。こちらで用いたファイルは plpbt-5.0.10.zip
ダウンロードしたファイルを開くと拡張子が .img と .iso のファイルが見つかる。フロッピーの人は rawwritewin などを用いて書き込めばいいし、CD の人は手持ちの CD ライタでイメージ焼きしてやればいい。

4. CD 若しくはフロッピーから Plop Boot Manager を起動し、上下矢印キーで USB を選び、Enter.
後はしばらくすると Ubuntu の画面がでてくるので、画面の指示に従ってインストールを進める。5~6ステップの質問に答えて待てばインストールが終わる (詳しいインストール手順は割愛)。

5. 再起動すれば Grub の画面が最初に表示され、そのまま待つか Ubuntu を選択すれば起動する。

実際に使ってみる

メモリが 320 MB しか無いマシンのため起動にものすごく時間がかかり動作が重いものではと予想していたが、実際は想像よりも機敏で、使えなくはないと言う印象。ただ、GNOME 環境で使うよりは xfce をの方が断然軽いのは間違いの無いことだ。

Synaptics パッケージマネージャから xubuntu-desktop をインストールした。GNOME の画面と比べて外観の差は殆ど無く、違和感はさほど感じないぐらいだった。メモリの消費量が GNOME 時に 256 MB 位だったのが、xfce にしてからはその半分の 128 MB 程度に収まった。

その他 (感想など)

10年近く前のマシンに最新の Ubuntu を入れたわけだが、結構しっかり動いてくれて良かった。しかも長期サポート (LTS) 版だ。このスペックで次のバージョンが快適に動くかなんて分からないから、長く使える OS は有り難い。

他のサイトを覗いてみると、USB でのインストールが CD をより高速、と書いてあったが、無論このマシンではそんなことはなく、寧ろもっさりとしていた。USB 1.1 にしか対応していないから当然。その上、ディスクにアクセスする音が無いため、動いているのかを確かめにくかった (よく言えば「静かだ」と言う)。

Linux マシンだが、これを人に譲ってもぎりぎりなんとか使えるレベルにはなったと思う。昔と違って、Linux もだいぶユーザーフレンドリーになったもんだと感心している。

尚、従兄弟の家には PC がなかったため、このパソコンをタダで譲ることにしました。

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