2010年11月5日金曜日

風邪引いた

まぁ、先週の話ですが、死ぬかと思うぐらいの強烈な寒気に襲われてひどい思いをしたでんでんです。ただの風邪で済んでよかった。

「メイアクト MS」「ロルフェナミン」「プラミール」「タリオン OD」「SP トローチ」
内科にかかって、これだけの薬をもらってきたわけです。前の胃の薬と合わせるとどれだけの量になるだろう w

で、風邪をひくと音の高さが違って聴こえるという話は前に何度か耳にしたことがあったのですが、本当だったんですね。風邪で倒れながらも、PC をいじったりピアノを弾いてみたりはしたのですが、ピアノの音も Windows の効果音もピッチが下がって聞こえたので違和感があり気持が悪いぐらいでした。以下、実験報告 w

1. 目的

風邪をひくと音高 (ピッチ) が下がって聴こえる。風邪を引いたときに健常時と比べてどれほど音が低く聴こえたのかを測定し、目安とする。

2. 実験方法

手持ちの電子ピアノ KORG SP-250 では、基準ピッチを A=440 Hz から前後に 0.5 Hz 間隔で調整することができる。特定の鍵盤を押すことで、ピッチを 0.5 Hz ずつ上げながらそのピッチでの音を聴くことが出来る。以下の操作を行った。

1. 違和感が少なくなる高さまでピッチを上げる
2. 現在練習中の曲 (ここではモーツァルトのピアノソナタ第15番 K.545) を冒頭から30秒程度弾く
3. ピッチを 0.5 Hz ~ 1 Hz 上げる
4. 手順 2 ~ 3 を繰り返し、違和感のなくなるところで止める。ピッチを上げすぎたら下げる。

3. 使用装置

  • 電子ピアノ KORG SP-250
  • カシオの関数電卓
  • 自分自身 w
  • 風邪薬

4. 実験結果及び検討

キーを押した回数は、8回だった。キーを1回押すごとに 0.5 Hz ずつピッチが上がるから、この時点で A=444 Hz となった。

444 Hz の音が 440 Hz に聴こえる計算だから
444/440 = 1.0090909...
となり、約 0.9% ピッチが下がって聞こえたことになる。
さて、ここから、「何セント上がったのか」を計算することにする。
まず、音が半音上がると周波数は 2(1/12) 倍になる (これを12回かければ周波数が2倍、すなはち1オクターブ上がる)。セントというのは半音を100分割したものであるから、1セント音が高くなるごとに周波数は 2(1/1200) 倍 (これを100回かければ半音上がる)。よって、セントを求めるためには 440 Hz に 2(1/1200) を何回かけたら 444 Hz になるのかを計算すれば良い。

440 * 2(x/1200) = 444
<=> 2(x/1200) = 444/440
<=> x = log(1200√2) (444/440)

ところで、私が所有する関数電卓では、対数は10または e を底とするものしか計算できないから、底の変換公式を用いて、
x = log(444/440) / log2(1/1200) = 15.667...

よって、15.7 セント低く聞こえたことになる //

5. 感想

  • 飽くまでこの実験は「音が低く聴こえる」という主観的な事実を Hz や Cent といった客観的な数値で表したものである。人によって、また病状によってどれほど低く聴こえるのかはわからないから、飽くまでこれは実験結果の1つとして捉えていただきたい。
  • 基準ピッチが 0.5 ~ 1 Hz 変化しても、単音を聴いた程度では変化が分かりにくいことが多いが曲になった状態で聴くとそれでも違和感が大きく聴こえるものだということを実感した。実験方法で、単音を聴いてピッチを調整した後に曲を弾いて微調整していたのはそのためである。
  • 昔々、カセットテープを再生するデッキの違いでピッチが違って違和感を感じるのもこういう事である。テープの規格自体は 5% (約半音) 程の再生スピードの誤差を認めているが、よく聴く曲あれば 0.5% の誤差でも違いを感じる人はいるだろう。
  • 風邪を引いて判断力などかなり鈍った状態での実験であるから、途中で操作の間違いなど冒しているかもしれない。
  • この記事を書いている最中、Google で検索をかけて調べてみたが、音が低く聴こえるのは風邪薬の副作用ではないかという情報も。だが、風邪が治った直後あたりに今度はピッチが高く聞こえたような気もするのだがそれは何故だろう。
  • Google 日本語入力で薬の銘柄が綺麗に予測変換できちゃったの、なんでだろう w 専門用語にも強いよね。

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